您的位置:首页> 日语考试 > N4N5 > 初级日语阅读之拨音「ん」的故事
拨音「ん」这个音节在我们初级日语入门时就已经学到了,日语的「ん」实际上是一个独特的音,而且「ん」是独立的音。「ん」这个音韵在古代的日语中是不存在的,记述它的文字也是不存在的,在古事记和万叶集中也没有类似于「ん」的文字。那么要说「ん」是什么时候出现在日语中的话,就追溯到汉语传入以后了。在本文中,未名天日语小编给大家分享这篇双语阅读,希望同学们通过这样的阅读,扩大自己的日语词汇量并提高自己写作及阅读能力。
日本語の「ん」は実にユニークな音である。発声上は鼻音の一種であり、口蓋の奥で発した音を鼻から抜けさせるようにして発音する。同様の鼻音は英語やフランス語などのヨーロッパ言語や、中国語などにも存在するが、日本語のユニークなところは、「ん」を独立した一つの音としても使うことにある。
日语的「ん」实际上是一个独特的音。发音是鼻音的一种,让上颚里侧发出的音穿过鼻子。同样的鼻音在英语、法语等欧洲语言以及汉语等语言中也都有存在,但日语的独特之处在于把「ん」作为一种独立的发音来使用。
英語において「ん」に相当する音はngと表記される音であり、goin’やanchorといった単語の中で、音節の従属的な部分として現れる。フランス語においては、鼻母音の構成要素として、anやvingtといった言葉のなかで使われる。中国語において「ん」に相当するngという音は、angとかengとかいった韻の構成部分の一種(韻尾という)であり、フランス語におけると同様の意味で、母音の構成要素となっている。
在英语中,相当于「ん」的音是用ng来表示的,在goin’和anchor等单词中,表现为音节的从属部分。在法语中,作为鼻元音的构成要素,使用于an和vingt等单词中。在汉语中,相当于「ん」的音ng,是ang、eng等韵的构成部分的一种(也就是韵尾),在法语中也是同样的意思,是元音的构成要素。
上記のいづれの言語にも共通していえることは、「ん」に相当する音は、音節の従属的な部分であって、独立した音ではないということである。
上述几种语言的共通点是,相当于「ん」的音是音节的从属部分,而不是独立的音。
ところが、日本語においては、「ん」はひとつの独立した音なのである。Changとアルファベットで書けば、全体が一つの音節であるが、「ちゃん」と日本語のかなで書けば、「ちゃ」とは別に「ん」の部分がそれ自体ひとつの音節になる。
但是,在日语中,「ん」是独立的音。Chang用字母来表示的话,整体是一个音节,而「ちゃん」用日语假名来写的话,「ん」是不同于「ちゃ」的部分,其自身就是一个音节。
それが顕著に現れるのは、詩歌や音楽においてである。たとえば和歌は、五七五七七の配列の中に言葉を割り当てることから成り立つが、この三一文字のなかに、「ん」も立派な成員として加わることができる。また、音楽においては、「ん」もひとつの独立した音として機能できる。上記の諸語においては、決してあり得ないことである。
这明显的表现在诗歌和音乐中。例如和歌是按五七五七七来排列词语的,在这三十一个文字中,「ん」也作为独立而优秀的成员加入其中,另外,在音乐中,「ん」也作为一个独立的音发挥作用。这在上述的语言中是绝对不可能的事情。
こんなことから、音楽家の中には、「ん」を母音の一種として考えるものもいるくらいだが、その性格からして、母音とするのはいきすぎで、独立性の高い音韻として分類するのが妥当なところであろう。
从这个角度出发,在音乐家中,也有人认为「ん」是母音的一种,但从特性上来说,把它看作母音有点儿过头了,归为独立性高的音韵比较妥当吧。
現行の50音表を眺めると、「ん」は各音からなる行列の横に、ぽつんとよそよそしく添えられているように見える。また、いろは47文字のなかには「ん」はそもそも含まれていなかった。47文字のあとに「ん」を加え、いろは48文字としたのは後生のことである。
从现在的五十音图来看,「ん」被孤零零地加在各音组成的行列旁边。另外,伊吕波的47个文字中原本是不包含「ん」的。在47个文字之后加上「ん」,才有了伊吕波的48文字。
ここから予感されるとおり、「ん」という音韻は古代の日本語にはなかったものなのである。音韻が存在しないから、それを表記するための文字も存在せず、古事記や万葉集には、「ん」に相当する文字が記されていない。ではいつ頃から「ん」という音が日本語に現れたかといえば、それは漢語の受容以後のことだと思われる。
这里和预想的一样,「ん」这个音韵在古代的日语中是不存在的,记述它的文字也是不存在的,在古事记和万叶集中也没有类似于「ん」的文字。那么要说「ん」是什么时候出现在日语中的话,就追溯到汉语传入以后了。
漢語の中には古来の日本語にない音が多く含まれている。それを昔の日本人は、あるものは既存の日本語の音で置き換え、あるものは漢語の音に忠実に発音していたのであろう。たとえば、「山」sanという音、「王」wangという音などは、それまでの日本語にはなかったから、「王」を「わう」といったりしつつ、漢語を日本語化していったのだと考えられるのである。その過程で、「ん」という音韻が日本語の中に市民権を得るようになり、それを表記するための文字も作られるに至ったのではないか。ただ、「ん」という音韻は新参者であったために、日本語の音韻の配列の中では、いまだによそよそしい扱いを受けているのであろう。
在汉语中有很多古日语中没有的音。以前的日本人,把一些汉语用已有日语的音进行替换,有的忠实汉语的音进行发音。例如:「山」san的发音,「王」wang的发音等,在以往的日语中是不存在的,所以把「王」读作「わう」的同时,将汉语日语化。在那个过程中,「ん」这个音韵在日语中就像得到了市民权一样,为了表述它才创造了这个文字的吧。但是「ん」这个音韵由于是新加入者,所以在日语的音韵列表中,被孤零零地排在了最后。
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